投稿日:2025.08.01
2025年8月号
「原爆が投下された日を知っていますか?」正答率は全国で3割切る
10年前の調査データですが、NHK が戦後70 年にあわせて実施した世論調査で、広島市と長崎市に原爆が投下された日付について聞いたところ「正しく答えられなかった人がそれぞれ全国で7 割程度」(NHK)だった。とのこと。(出典:NHK 世論調査 原爆投下日を7割が不正解/NHK ニュース)
広島に原爆が投下された日付について聞いたところ、「昭和20年8月6日」と正しく答えられた人は、
「広島で69%、長崎で50%、全国で30%」
長崎にお住まいの方は、にわかに信じがたい数字と感じると思います。
全国で3割しか日付を正確に言えない。(※日付と年の両方とも正解、は少し難易度が上がりますが)
もちろん、原爆投下の事実については日本人なら認識し ていると思いますが、正確な日付までは把握していない。
世界においては更に低いでしょう。残念な事です。
ところで平和活動と言うと何か特別な事の様に感じます が、皆さんはどのように感じますか?
私の仲間がおじいちゃんの活動を引き継いで、毎月9日の11時02分に慰霊を込めて平和の鐘を鳴らしているそうです。
なかなか出来ないことです。日常の中に平和への感謝と祈りが共存していると感じます。
これこそ平和活動の本質ではないかと思います。
しかしながら、ただ感謝と祈りだけでは戦争は無くならないというのが現実です。
平和活動のギアを上げるとすれば
「なぜ戦争は無くならないか?」
「誰が仕掛けているのか?」
「抑止としての核保有は必要なのか?」
ただ戦争はいけない
ただ核保有はいけない
では、なんの解決にならないと思うのです。
このことを抜きにしては、お花畑の平和活動になってしまいます。
何が一番いけないかというと、ただ嫌だ嫌だと言っているだけで何も準備をしないことです。
そして、政治に関する事はマストに関心を寄せる事項である事。政治のほとんどが経済です。
経済は、言い変えると「生きることそのもの」ではないでしょうか?
戦争は武器を使う戦いだけではなく、経済で侵略する事でも有ります。
今まさに経済での戦いが起こっています。行きすぎたグローバル化が新たな摩擦を起こし、保守の動きが加速しつつあります。
国の方向性を決めるのは国民が選ぶ政治です。国民が選ぶ選挙です。
投票に行くという行為と平和活動は切り離せません。
少し話が大きくなりましたが、そこも踏まえて平和活動とは何か?
そして平和について、を考え続けるしか無いというのが今の私の答えです。
<参考>
■広島への投下日の正答率
【広島市】 77.0%(1995年) 68.6%(2015年)
【長崎市】 85.1%(1995年) 50.2%(2015年)
【全国】 37.5%(2005年) 29.5%(2015年)
■長崎への投下日の正答率
【広島市】 57.9%(1995年) 54.2%(2015年)
【長崎市】 89.8%(1995年) 59.2%(2015年)
【全国】 25.6%(2015年)